-生命保険会社の販売推進・商品戦略企画―
伝えたいことは、この3つ
- 生命保険会社は他社と差をつけるサービス、商品戦略企画に力を入れている
- お客様に選ばれるサービス、商品は、お客様に近いところで働く人が知っている
- 今求められるのは【地頭力】!
近年の販売戦略のトレンドは、保険を身近に感じられるサービス・商品開発
私は以前、大手生命保険会社の営業企画部で販売推進、戦略企画に携わっていました。
変化の激しい世の中で、昔ながらの販売手法を地道に続けているだけでは、どんなに名の知れた生命保険会社でも勝ち残ることはできません。
この先も永続的に選ばれ続ける保険会社であるために、各社販売促進、戦略企画に頭を悩ませています。
近年、生命保険業界の販売戦略のトレンドとして、以下のようなものが挙げられます。
- お客様自身で気軽に見積もりや契約ができる、オンラインでの仕組みづくり
- シンプルでわかりやすい、比較的安価な保険料の商品開発
- 「保険=病気になったらお金がもらえる」という常識を覆す、健康なら保険料が戻ってくる、保険料を割り引く等のサービス開発
上記のようなサービスや商品開発が進むことで、生命保険という難しい印象のある商品をもっと身近に感じ、お守りとして誰でも手にしやすくなることを意図しています。
生命保険会社が求める「即戦力」
世の中のニーズを汲み取り、他社に負けないスピーディーなサービス・商品開発が求められる状況から、生命保険会社各社が欲しがる人材は下記のような人に集中しています。
- 商品、サービス企画経験のある人
- 販売戦略企画、事業企画経験のある人
- システム企画開発経験のある人
ただ、生命保険会社に在籍していた私の感覚では、上記のような職務経験のある人はほんの一握りです。
なぜなら、生命保険会社のメイン業務は今でも営業、営業推進、契約・保全事務など、保険の販売から契約に関わる業務だからです。
今でも保険会社は、お客様とそのお客様に関わる仕事をする人に支えられているのです。
企業も「地頭力と熱意がある人が欲しい」と言い出した!
販売推進や戦略企画の人材募集をしていると、企業から「企画業務経験が無い人でも会ってみたい」といわれるようになりました。
ですが、絶対条件として、『企画経験がなくても、地頭力があって、保険業界を自分が変えたい!というくらいの熱意があること』を求められます。
【地頭力】という言葉は、転職サポートをしていて業界問わず頻繁に聞く言葉なのですが、
- 自身で課題提起し、
- 解決方法をロジカルに考え、
- 更に実行までできるような力、
という意味合いで用いられることが多いと感じます。
【地頭力】に明確な定義はなく、「問題解決に必要となる考え方のベースとなる能力」や「知識がなくても自分の頭で回答にいたる筋道を考えていける人」など、さまざまな解釈もされています。
今後、業界を変えるような販売戦略企画に携わりたいと考えている人は、まず日々日々感じている“もっとこうだったらいいのに” を、具体的に突き詰めて考え行動することから始めると良いのではないでしょうか。
私は生命保険会社に入社して5年間、そのことを意識し続けた結果、販売戦略企画の仕事をすることができたと思っています。
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