この記事では転職活動に欠かせないレジュメの書き方についてお伝えします。
レジュメとは、一般的に履歴書と職務経歴書の2つの資料を指しますが、今回は履歴書の書き方についてアドバイスさせていただきます。
レジュメにおいて重要なのは職務経歴書で、履歴書にはあまり加点要素はありません。しかし、書くべきことが書けていなかったり、内容にミスがあったりすると減点になります。
ですから、転職希望者の“最低限のマナー”として、履歴書の書き方をおさえておきましょう。
こんにちは。転職エージェントの早川です。
私は現役の転職エージェントとして、年間約200名の方と面談をしています。
日々転職を検討中の方と面談し、企業への応募を希望する方にはレジュメを確認するのですが、意外と履歴書をきちんと書けておらず、修正依頼をすることが少なくありません。
履歴書は、とにかく【事実を、漏れなく、正しく書くこと】が重要です。
主に以下の点がクリアできているかを、ぜひご自身でチェックみてください!
【履歴書を書く時のポイント】
① 冒頭の個人情報(特に住所やメールアドレス)に誤入力はないか
② 学歴、職歴の記載に過不足はないか
③ 取得資格について記入漏れはないか
④ 趣味・特技欄は書いておいて損なし
⑤ 本人希望記入欄の書き方のマナー
① 冒頭の個人情報(特に住所やメールアドレス)に誤入力はないか
名前や生年月日を誤入力している方はさすがに少ないのですが、住所やメールアドレスは注意してチェックしています。
住所については、郵便番号の誤入力やふりがな漏れ、そもそも住所が間違っている…といったケースがありました。住所は間違いなく記載ください。内定が出て入社決定した際に、後日、直接企業から入社に関する資料などが郵送される際に使用します。
また、選考中であっても、企業から直接メールが送られることがあるので、メールアドレスは必要です。そもそも記載していない方がいるので、メールアドレスは必ず記載しましょう。記載ミスがないかも必ず確認してください。
まれに携帯アドレスを記載している方がいますが、可能であればGmailやyahooメール等にしましょう。企業によっては、携帯アドレスが不可の場合もあります。
②学歴、職歴の記載に過不足はないか
とても重要なポイントです。
▼学歴について
・高校卒業から、最終学歴まで漏れなく正しく記載します。
・全て正式名称で、大学は学部学科まで書きましょう。
・留学経験がある場合は、いつからいつまでどこに留学していたかも記載すると良いです。
・留年や浪人の期間は気になる方がいると思いますが、特に記載の必要はありません。
※ただし、面接で経緯や理由を聞かれる可能性はあるので、回答できるようにしておくとベスト。
▼職歴について
・所属企業名と所属期間だけを漏れなく正しく記載できていれば問題ありません。
しかし、所属部署名も記載しておくと、いつどこで何をしていたかが一目瞭然です。
・所属期間は西暦で記載しましょう。
・職務経歴書と相違がないように、正しく記載してください。
(※意外と訂正することが多いです)
③取得資格について記入漏れはないか
取得資格は立派なアピールポイントなので、漏れなく記入できているか注意して確認しています。
なかには職務経歴書に取得資格を記載しているので、履歴書は空欄にしている方もいるのですが、書類選考の際に企業側が履歴書から目を通す可能性もあるし、職務経歴書で見落とす可能性もあるので、履歴書にもきちんと記載する方がベターです。
資格の取得時期もしっかり記載します。「資格の取得年月がわからない……」と空欄の方もいますが、なんとか思い出して記載してください(あとでエビデンスの提出を求められることはありません)。
そして、営業職などで運転免許の有無を問われていない限りは、資格欄に運転免許は記載しなくていいです。また、直接業務に関連の無い資格も記載しなくていいです(趣味の関係で取得した資格など)。
④趣味・特技欄は書いておいて損なし
趣味・特技を記載しなくてもいいのですが、記載しておくと面接時の雑談のネタになったり、その方の人柄が伝わったりするので、書いておいて損はありません。
特に運動系の趣味(マラソンや野球など)は、体力があることや健康であることをアピールできますので、是非記載ください。
実際の例として、趣味に釣りと書いていた方が、面接の冒頭で面接官と釣りの話で盛り上がり、お互いの緊張が取れ、とても雰囲気良く面接を進められたと聞いたこともあります。
⑤ 本人希望記入欄の書き方のマナー
最後になりましたが、基本的には「貴社の規定に準じます」と記載しましょう。
本人希望記入欄だから…といって、「このような業務で、これくらいの年収を希望」と書き連ねるのは印象が良くありません。
こういった情報はエージェントが企業に伝えていますので(信頼できる転職エージェントであれば、ですが…)、わざわざ履歴書で主張する必要はありません。
ただし、ご家庭の事情や勤務地の希望をどうしても伝えたい場合であれば、記載しても良いです。
面接時に面接官から質問があると思うので、回答できるように準備しておきましょう。
いかがでしたか?
たかが履歴書、されど履歴書です。
履歴書は名刺と同様、初めてお会いする方にお渡しする自己紹介の資料ですから、相手に失礼のないよう、正しく、漏れなく作成しましょう。
Comments are closed.