この記事では、転職活動を始める前に考えておくべき5つのポイントをお伝えします。
転職活動は、ほとんどの方が現職業務と並行して進めますよね。
だからこそ「限られた時間で転職活動を始めようと一歩踏み出した皆さんに、ぜひ転職活動を成功させていただきたい」という想いがあり、この記事を書きました。
実は、有意義な転職活動を行っていくためには、転職エージェントとの初回面談の「質」が非常に大切なんです。
そこで、年間約200名の求職者の面談を行ってきた私が、これまでの面談を通して知り得た知見から、初回面談の質を高めるために事前に考えておくべき5つのポイントを余すことなくお伝えします。
- 「転職活動を始めたいけど、何から手をつければよいかわからない」
- 「現職が忙しいので、効率よく転職活動を進めたい」
- 「転職活動中だけど進展がなく、行き詰まりやモヤモヤを感じている」
そんな方に読んでいただけたら嬉しいです。
こんにちは。転職エージェントの早川です。
私は年間約200名の転職を考える求職者の方々と面談を行っています。限られた面談時間(大体30分~1時間程度)のなかで有益な情報を共有できるかどうかは、求職者が以下の「5つのポイント」を整理できているかどうかにかかっています。
転職活動を始める前に、考えておくべき5つのポイント
①転職理由
②転職のタイミング
③転職して実現したいこと
④転職後に活かしたい自身の強み
⑤転職に関する不安点や懸念点
【番外編】転職は一人で進めるものではない
一つずつ見ていきましょう。
①転職理由
多くの方が「当たり前のことでは?」と思うかもしれません。
ですが、私が初回面談で求職者に転職理由を伺うと、
「なんとなく……」
「まだ転職するかどうか決めていないが、情報収集のため」といった回答が返ってくることが多くあります。
特に転職活動を始めたばかりの段階であれば、無理もありませんよね。
しかし、【転職媒体(ビスリーチなど)に登録⇒スカウトメールに返信⇒面談の日程を調整する】という行動をされている時点で、私は転職したい動機や理由はそれなりにあるはず、と思っています。
そして実際にヒアリングしてみると、やはり何かしらの理由を持っている方がほとんどですもちろん初回面談中に転職エージェントと一緒に転職理由を考えても構いません。
ただ、事前に転職理由が明確になっていれば、限られた時間で共有できる情報量は大きく変わります。
また、しっかりと転職理由が整理されていなければ、転職ができたとしても、本来の希望とは違った環境を選んでしまった…といった失敗につながるリスクも起こり得ます。
ご自身の希望にマッチした企業との出会いや、理想のキャリアアップを実現するためにも、【なぜ転職をしたいのか?】を面談前に明確にしておくことが重要です。
②転職のタイミング
転職活動しているのに、転職時期を具体的に考えていない方がいらっしゃいます。
転職時期を考えていないと何が問題なのでしょうか?その理由は2つあります。
- 求人は急に打ち切られるから
- 入社時期を明確に定めないと採用側が内定を出せないから
だから、転職活動を始める時に、ある程度は転職のタイミングを決めておくべきなのです。
いざ企業に応募して選考が進み、内定をもらった後に「さぁ、入社時期はいつにしよう」となると、採用企業も戸惑います。
ですから、「最短での入社可能時期はいつか?」だけでも事前に考えておくことが重要です。
具体的な入社時期を考えておくことで、転職活動のスケジュールも立てやすくなりますし、内定後の現職との退社交渉も余裕を持って臨むことができます。
③転職して実現したいこと
「これまでに積み上げてきたものを手放しでも、転職して得たいものは何か?」
「これまでの経験を活かして、今後のどのような目標やビジョンを描いていきたいか?」
このように、転職後に実現したいことをしっかりと考えておく作業は欠かせません。
本来であれば、これまで働いてきた企業でそのまま信頼を築き、評価を得て、将来的なキャリアアップを志向するのが一番の理想的な状態です。
しかしながら、そうではない選択を検討する理由があるなら、ご自身の理想のキャリアや将来のビジョン、今後の目標について、しっかり向かう時間を作ってみてください。
例えばこれまでに
「商品開発の経験を活かしたいが、現職ではあと5年は本社に戻ってこられそうもない」「現職での年収には満足しているが、本当は年収よりも勤務地を優先して家族と一緒に過ごしながらキャリアを築きたい」
といった希望があり、転職を成功させた方もいらっしゃいます。
シビアなお話をしますが、転職で「すべてが今より良くなる」とは限りません。
しかしながら【皆さんひとり一人が前向きに、幸せに働いていけるような転職を実現する】のが私たち転職エージェントの役割だと考えています。
④転職後に活かしたい自身の強み
特に30代以上の方には考えておいていただきたい必須ポイントです。
20代は、特定の強みやスキルがなくても、過去の学歴や仕事に向き合う姿勢、コミュニケーション力といったポテンシャルで企業に採用されることがあります。
しかし、30代以上に求められるのは即戦力。
企業は高い年収を支払うに値する、価値ある人材を求めています。
自身の強みを把握するためには、自己分析(キャリアの棚卸し)が必要不可欠です。
面接時に自分の強みをしっかりアピールできるよう、事前に準備しておきましょう。
⑤転職に関する不安点や懸念点など
最後になりましたが、転職とは人生をかけた大きな決断です。そのため、不安や懸念点を持たない方はほとんどいません。
初回面談で、ご意向や懸念点などをオープンに話してくださらない方がいますが…転職エージェントの私としては、本音で不安や懸念点を話していただけることで、求職者の方をより深く理解でき、この方のサポートをしたい!という気持ちが強まります。
つまり【転職を成功に導く鍵は、転職エージェントといかに信頼関係を築けるか】です。ぜひ遠慮なく、どんなことでもご相談ください。
【番外編】転職は一人で進めるものではない
ここからは、パートナーがいらっしゃる転職希望の方にお伝えしておきたい番外編です!
パートナーがいらっしゃる方は、転職活動を始める前にその旨を話しておきましょう。
転職活動を進めていくなかで、本人は前向きに転職を考えるようになったのに、パートナーとの意見が合わず、
「年収が減るのは困る」
「今の安定を大切にしたい」
などの意見が対立し、結果的に転職を諦めなければならないケースがあります。
そうなると、求職者側も採用企業側も、これまでの貴重な時間が無駄になってしまいます。
転職活動は一人だけで進めるものではありません。
一番身近なご家族には少なからず影響を与えますから、特にパートナーの方には事前に相談しておくことをお勧めします。
いかがでしたか?
ここまで「未来の転職を成功に導くために必要な、考えておくべき5つのポイント」について触れてきました。
人生の転機となる転職活動をきっかけに、ご自身の人生やこれまでのキャリアにじっくり向き合うための有益な時間を作っていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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