「20代の“転職あるある”状態から、“今、転職すべき人”へ」
新卒で入社した地方銀行にこのままずっと勤め続けるのか・・・
漠然とした不安、転職に対する悩みを抱えていたSさん。
これまでの経験を活かせる仕事を探していたSさんが、転職エージェントから勧められた仕事は、全く良いイメージのない生命保険の営業職でした。
相談者プロフィール
- 20代後半 女性
- 地方銀行勤務
- 転職活動期間:約2ヶ月
- 応募企業:2社(うち1社は一次面接後選考辞退)
まさに、20代の“転職あるある”状態。「なんとなくこのままでは不安」
新卒で入社した地方銀行で、窓口業務だけでなく法人営業や融資営業も任され、順調にキャリアを積んでいたSさん。
営業成績も良く後輩育成も担当し、現職でも十分活躍されていました。ただ最近は、
「このままずっとこの会社で働き続けていて大丈夫なのか?」
そんな漠然とした不安がいつもあり、なんとなく転職活動をスタートさせたそうです。
「なんとなく転職」、 には危険がいっぱい!
いくつかの転職サイトへ登録し、転職活動を進めたSさんですが、活動開始早々、よくある転職活動の壁にぶつかりました。
- 転職サイトからいろんな企業の求人がくるけど、どれもピンとこないし、良くわからない。
- 転職相談の予約をしたけど、話を聞かされるばかりで、自分の話を聞いてもらえない。
- 勧められた求人に魅力を感じない。
- 勧められるがまま応募していいのか、判断できない。
これは危険な状態です。
このままなんとなく転職活動を進めると、納得できるゴールに辿り着けません。
まさに“今、転職すべきではない人”です。
初めてSさんとお話した時、こんな危険な転職活動状況だと聞いて私がいったこと。
「Sさんは転職して、どうなりたいんですか?」
Sさんは転職することが目的になってしまっていたので、転職して叶えたいことを明確にすべきと思ったのです。
少し悩んだSさんは、「今まで銀行で頑張ってきたことを無駄にしたくない、でももっと視野を拡げたい」といました。その後は、どのようなスキルや経験があるのか、どんな仕事をしている時にやりがいを感じたのかなど、ご自身の仕事に対する考えを正直にお話してくれました。
転職エージェントが勧めたのは、全く良いイメージのない仕事
私はSさんのお話を聞き、自信を持って外資系A生命保険会社の代理店営業職の求人を紹介しました。Sさんの経験を活かし、やりがいを感じられるような、転職して叶えたいことができる仕事だからです。
しかし、Sさんの反応はイマイチ。
すると、実は登録していた違う転職サイトで、別の転職エージェントからも外資系B生命保険会社の営業職の案内をされたというのです。別の転職エージェントからB社の求人案内を受けた時は、Sさんはこう感じたそうです。
- なぜ、銀行でキャリアを積んできた私が生命保険会社へ転職すべきなのか、納得できない。
- 「とりあえず応募してみましょう」と背中を押され、応募を決めたものの今も「不安」しかない。
モヤモヤしている状態では後悔のない転職はできません!
そのお話をお伺いした私は、「銀行で法人営業や融資営業をしていた経験が、なぜ生命保険会社の代理店営業に活かせるのか」、時間をかけて丁寧にお話しました。
保険の営業=個人のお客様を1件1件訪問する営業のイメージが強いかもしれません。
しかし、「代理店営業」とは、保険の販売をしている保険代理店の店長やオーナーの所へ営業に行き、自社商品の取り扱いを提案したり、自社商品の販売件数を伸ばすためのアドバイスをしたりする仕事です。
直接、保険を販売する仕事は、様々な方が対象となりますが、保険代理店を経営する中小企業の社長や重役など、レイヤーの高い方とお話する機会も多い仕事。
だからこそ、銀行で法人営業の経験があり、財務諸表等を確認しながら融資営業をしていた経験が活かされる、 のです。
・・・「なるほど。」
転職先に生命保険会社を勧められた理由に納得ができ、やっとモヤモヤを解消できたSさんの表情は明るくなっていました。私はSさんに大事なことを2つ、お伝えしました。
- モヤモヤしている状態のままでは、絶対に後悔の無い転職はできない
- モヤモヤが解消できたら、なぜ転職したいのか、転職してどうなりたいのか考える
もう迷わない!“今、転職すべき人”へ変身
その後のSさんは持ち前の前向きさと素直さを武器に、迷うことなく転職活動を進めていきました。
先に応募していたB社、そして私が勧めたA社ともに書類選考に合格しましたが、面接を前にB社は辞退されました。解消できないモヤモヤが残っていたためです。面接に進んだA社については本当に良く調べていました。
面接前に実施した私との面接対策面談の時には、転職理由も志望動機もしっかり自分の言葉でお話できるようになっていました。最終面接前にはもう一度面接の練習をしたい、ともいってくださいました。
素直で頑張り屋さんのSさんならきっと大丈夫、きっともう後悔もしないだろうと思っていました。明確な志望理由と銀行での営業実績を評価されたSさんは、見事A社の内定を獲得し、年収は今より約100万円UPでご入社されることが決まったのです。
ご相談者のなかには“今、転職すべきではない人”も多くいらっしゃいます。
- 転職することが目的になってしまっている人
- 現実を見ず夢を見てしまっている人
- 不満を他責にしてしまっている人
しかし、私にできることは「気づき」を与えることだけです。
私のアドバイスによって自分自身と向き合い、進むべき道を自分で見つけた“今、転職すべき人”には、後悔のない転職活動を行うための精一杯のサポートをしたい、そういつも思ってます。
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