最近、ベンチャー企業への転職に興味を持っている転職希望者と会う機会が増えました。
新卒でだれもが知っているような大企業に入社し、次の転職先としてベンチャー企業も視野に入れているような方です。
その中で、ベンチャー企業への転職を心配する方も多くいらっしゃいます。
しかし、30代前半くらいまでの方であれば、ベンチャー企業に転職して、失敗したと感じてもそれほど心配いりません。
その理由は新卒入社した会社である一定の経験を積まれた方であれば、それまでの経験とベンチャー企業での経験を、その後のキャリアでも活かすことができるからです。
転職先の選択肢も、それなりにたくさんあります。
「ベンチャー企業への転職に興味はあるけど…」
という人のために、事前にメリットとデメリットについて、二回に分けて説明させていただきます。
そもそもベンチャー企業とは何か?
ベンチャー企業とは、実は明確な定義が定めらてるわけではありません。
一般的には、革新的なアイデアや技術をもとにして、新しいサービスやビジネスを展開するために新たに設立した企業を指します。
だいたい設立から5年程度以内の若い会社ですね。
ベンチャーキャピタルなどの投資機関から出資を受けている会社も多くあります。
最近、新聞やネット情報でも、○○○が数億円の資金調達をしたというような記事もよく見かけますね。
ベンチャー企業は、そもそも新規事業を展開するために新しく設立した小さな会社です。
そのため、知名度も低く、転職するにあたっての情報も極めて限定的で多くはありません。
そういった面も踏まえたうえで、ベンチャー企業のメリット・デメリットについて、ご説明します。
ベンチャー企業に転職するメリットとは
ベンチャー企業に転職するメリットはどのようなものでしょうか。
年収、裁量、仕事のスピード感、そして労働環境についてのメリットをそれぞれお伝えします。
大手企業以上の年収アップが可能!?
ベンチャー企業に転職すると年収がダウンすると思っている方が多いと思います。
前職の年収や経験次第ですが、すでに上場しているような有名ベンチャー企業への転職であれば、年収が上がる場合が少なくありません。
ただし、創業間もないベンチャー企業に転職する場合は、年収が下がるケースが正直多いですね。
その場合でも、年収が下がる分、例えばストックオプションをもらえる場合などもあります。
私が紹介した方のでも、入社時に年収ダウンした方が少なくありません。
しかし、入社後の活躍や会社の成長によって、短期間で年収が大幅にアップした方が、たくさんいます。
ベンチャー企業では、大手では考えられないような短い期間で、大幅な年収アップの可能性があるのも魅力ですね。
裁量のある仕事ができる
大手企業と比較してベンチャー企業の裁量は非常に大きいです。
一般的に大手企業の場合は、20代の若手のうちに責任ある仕事を任せてもらえるチャンスは多くありません。
ですが、ベンチャー企業の場合、20代から30代前半くらいの若手でも、1つのプロジェクトを任されることが少なくありません。
主役としてプロジェクトを推進し、成功させた時の感動はひとしおですよね。
裁量を任されたプロジェクトで成功して、20代で役員になるケースも珍しくありません。
意思決定がスピーディでビジネスの展開が早い
ベンチャー企業は大手企業に比べて人数も少なく、意思決定するための階層も少ないので、ビジネスをスピーディに展開することができます。
大手企業だと1ヶ月かかっていた稟議が、1日で、もしくは、その場でOKとなることもあります。
なので、大手企業と比較して業務をすすめるスピードが圧倒的に早いです。
逆にいえば、スピード感こそが、ベンチャー企業の最大の強みですね。
ダイナミックなビジネス展開を望む方には、とても向いていると思います。
私が転職相談を受けた方の中にも、大企業の意思決定の遅さや限られた裁量に嫌気がさして、ベンチャーに転職を希望し、成功された方もたくさんいらっしゃいます。
大手企業並みの労働環境も
ベンチャー企業というと、ブラック企業というイメージを持つ方も多くいます。
しかし今は、労働環境の改善に力をいれているベンチャー企業が、とても増えています。
労働環境を良くしていかないと、優秀な人材を獲得できない、という事情もあります。
ベンチャー企業は、『優秀な人材』の獲得が何よりも大事ですからね。
大手企業と同じか、さらにそれよりももっと良い労働環境を提供しているベンチャー企業もあります。
若い方が活躍している企業が多いためか、家族との時間やプライベートの充実を重視しているベンチャー企業もたくさんあります。
残業がほとんどない、もしくは 禁止のところもあります。
また、テレワーク、リモートワークなどを活用して、通勤の負担を軽減したり、子育てや介護などにも配慮した勤務体系を取り入れたりしているベンチャー企業もあります。
飲み物やお菓子が無料、中にはランチまで無料で用意されているベンチャー企業もありますよ。
さて、今回は ベンチャー企業へ転職するメリットを中心にお伝えしました。
次回は、ベンチャー企業へ転職するデメリット、そして私のベンチャー企業への転職に関する私の見解をお伝えしますね。
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