コンサル・IT転職で差がつく職務経歴書の書き方|採用担当者に伝わる1ページ目の作り方・ページ数・構成を解説
小倉 拓真
三重県松阪市生まれ。IT業界特化のエージェントでトップレベルの成績を収め、LINEヤフーでは広告部門賞を受賞。再び人材紹介業に戻り、 IT・コンサル・製造業の転職支援で最年少リーダーに昇格するなど、各社で顕著な実績を残す。 その後、片面型ではなく両面型のエージェントとして、候補者様と企業様の双方のターニングポイントに深く関わりたいという思いからコープラスに参画。
新井 洋企
2003年にネバダ州立大学ラスベガス校卒業後、SEとして勤務した後、2004年に株式会社ディスコに転職。ディスコの人材紹介事業部にて IT、コンサルティングファーム業界を担当。 その後、2007年に当時の事業部長と共にスピンアウトし、株式会社コープラスの設立当初より参画。 ビズリーチ「JAPAN HEADHUNTER AWARDS 2022」にてIT・インターネット部門のMVP(No.1)を受賞。
転職活動を始めると、職務経歴書の作成に予想以上の時間をかけてしまう方がいます。特にしっかりした経歴を持つ方ほど「丁寧に書かなければ」という気持ちが強くなりやすく、数週間かけて何度も書き直すケースもあります。ただ、職務経歴書は「丁寧に書けばいい」というものではありません。
職務経歴書にかけるべき時間の目安
まず前提として、職務経歴書作成に何週間もかける必要はありません。
書き込む内容はあなたのこれまでの経験そのもので、1ヶ月かけて書いても1週間で書いても、事実として記録できることは変わりません。精度の差が生まれるとしたら、構成・視点・ボリュームの部分です。逆に言えば、その3点を最初から意識して書けば、短時間でも十分な質になります。
ページ数の目安として、30代の方であれば4ページ程度が適切です。40〜50代の方でも、基本的に10ページ以内にまとめることを意識してください。SIer出身でプロジェクト数が多い方は6〜7ページまで伸びても問題ありません。ただし、コンサルのように「ポジション(職位)で書く」スタイルと、SEのように「プロジェクト単位で詳細に書く」スタイルでは適切なボリュームが変わります。自分がどのキャリアをアピールするかに応じて、記載の粒度を調整してください。
書類審査の段階ではだいたい書いてある内容は確認するが細部は読まない、というケースも多いです。ただし、書類を通過した後の面接では職務経歴書を見ながら質問されるため、「面接で話したい内容が書かれているか」という視点も重要になります。
「自分視点」で書いてしまう人がほとんど
職務経歴書でよく見られる問題が、「自分の職歴を一生懸命書く」ことに終始してしまっているパターンです。
自分が長く携わってきた仕事を詳しく書くのは自然なことですが、採用担当者が知りたいのは「この人が自社にとって必要かどうか」です。視点が「自分がやってきたこと」ではなく「相手が求めていること」にシフトできているかどうかが、書類の質を決めます。
まず職務経歴書を書く前に、応募先の求人票をよく読むことをお勧めします。仕事内容・求める人材像・必要なスキルセットを確認し、そこから逆算して「自分の経験のどの部分を、どの分量で伝えるか」を設計します。AとBの経験がある方がAのポジションに応募するなら、Bに多くのスペースを使うより、Aに関連する経験を厚く書く方が合理的です。これは当たり前に聞こえますが、自分の経歴がBの方が長い場合など、この逆をやってしまうことがあります。
1ページ目の上半分で「全て」を伝える
構成として最も重要なのは、1ページ目の上半分です。
冒頭で「この人は何ができる人か」が伝わらなければ、最後まで読まれないことがあります。特に応募が多い企業やコンサルファームではその傾向が強いです。
1ページ目の上半分では、スキルセットを端的に示してください。具体的には「どの業界に強いか」「どんなソリューションや技術に知見があるか」「これまでどういう役割を担ってきたか」の3点が伝わるように書くことが理想です。ここを読んだだけで「どんな人か」がイメージできれば、その先は詳細の確認として読み進めてもらえます。
コンサルを目指すなら自己PRに盛り込みたい内容
コンサルへの転職を希望する方は、自己PRや職務概要にコンサル業務との親和性が感じられる内容を意識的に入れることです。
コンサルタントが日常的に行う仕事として代表的なのは、ステークホルダーの調整・プロジェクトの合意形成・課題の整理と提案です。エンジニアやSEとしての経験の中でも、これらに近いエピソードがあれば積極的に書いてください。「主体的に動いた」「複数の関係者を巻き込んだ」「問題が起きたときにどう立ち回ったか」といった内容は、コンサルとしての素地を示すものになります。
まとめ
職務経歴書で押さえてほしいポイントをまとめると、
- かける時間の目安は必要最低限で。事実の記載量は時間をかけても変わらない
- ページ数は30代4ページ、40〜50代10ページ以内が目安。SEでプロジェクトが多い場合は6〜7ページもOK
- 1ページ目の上半分に「何ができるか」を集約し、冒頭で印象を作る
- 求人票から逆算して、相手視点で書く
- コンサルを目指すなら、ステークホルダー調整・合意形成・主体性のエピソードを盛り込む
職務経歴書の添削・面接につながる書類作成は、コープラスにご相談ください
職務経歴書は「採用担当者の視点で伝わる設計になっているか」の判断が難しいものです。自分の経験を丁寧に書いたつもりでも、相手が読んだときに「何ができる人か」が伝わらなければ、読み進めてもらえないこともあります。
コープラスでは、書類の添削も面談の中でお受けしています。「どこが伝わりにくいか」「どう構成を変えるべきか」を相手視点で具体的にお伝えします。まずはお気軽にご相談ください。